英才教育という言葉を聞いたことがない方は恐らくいないでしょう。どの世界においても天才と呼ばれる人たちがいて、彼らがその分野において早熟で大人顔負けのスキルをもっているのはどうしてかと沢山の人が知りたがります。そしてその一握りの天才たちが幼少児から出来ていた、もしくは受けていたことを我が子にもさせ、天才を育てようというのが英才教育です。それは概ね一般的な成長スピードを無視した行動で、まだ言語を覚える前から異国の言語も一緒に聞かせたり、歩行が出来始めると同時にボールを与えて蹴りを教えたりなどの行動で、親が子供の成功を願ってさせるものです。しかし果たしてそれで本当に天才は作ることが出来るのでしょうか。教育を施した結果はどうなのでしょうか。

人間の脳は完璧なプログラムをもっている

そもそも人間の脳には、特別なことは何もしなくても成長していけるプログラムがきっちりと入っているのです。それは本能に基づくものでもあって、安定かつ強力です。親が我が子に期待を抱き早々と色んな刺激を与えてしまうのは、そのプログラムを無視して無理やり脳を成長させようとする行為ではないでしょうか。野菜や果物でも人工的に成長を促進したものは甘さがなかったり美味しく感じられなかったりします。人間も同じで、本来決まっているスピードを無視して鉛筆を持たせても指が未発達で握ることが出来ないように、無理に何かをしようとするのは止めたほうがよい、ということです。子供が興味を持って初めて脳は活性化します。興味を持つ前に刺激を与えられ続けると、何にも反応を示さない人間が育ってしまうことになりかねません。

興味があることを伸ばしてやるのが正しい教育

3歳から英語やピアノを習わせていても、本人に興味がなければ時間が経つだけで終わってしまうことが普通です。親が子供に意図的に与える早期英才教育などの勉強刺激だけではなく、子供には普通の行動に伴う刺激が必要です。一緒に買い物にいく、泥遊びをする、同じ年齢の友達と喋るなどの刺激で脳は発達し、思い出と共に感性も育ちます。語学だけでなくスポーツや音楽など、体で覚える芸事は幼少時から始めるメリットは確かにあります。ですがそれであっても子供本人が楽しんでいるかに必ず注目してください。子供が喜んでやっていることはどんな習い事でも必ず効果があります。そして本人が好きでやっていることこそを、伸ばすサポートを親はしてやるべきです。それが得意な分野での才能を伸ばす大きな影響になるでしょう。